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【弥生会計とクラウド会計の違いは!?】2016-08-29 00:00

カテゴリ: MFクラウド

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表題では弥生会計と書きましたが、主にPCにインストールして利用するインストール型会計システムと、MFクラウド会計やfreeeなどのブラウザで利用するクラウド型会計システムとの違いを書いてみました。

私は、10年以上弥生会計を使っています。今も使っています。そして最近はクラウド会計も使っています。どちらも現役で使っていますので、それぞれの良いところ悪いところがわかります。

この2種類の会計システムを8つの視点から比較してみましたので、参考にしてください。

①入力の「速さ」(操作性)と「早さ」(生産性)

単に入力する「速さ」を競うと私は圧倒的に弥生会計の方が速く入力ができます。なによりもインストール型のシステムのため画面表示スピードも速く、操作に関しては非常に快適です。

これに対してクラウド会計は、ブラウザで動いているためレスポンスが悪く画面表示も弥生会計に比べると遅く、操作面に関してはストレスを感じます。入力に関しては、最近はかなり改良もされているので、少しは速く入力できるようになりましたが。

このように単に入力するスピードで言えば弥生会計に軍配があがりますが、クラウド会計はそもそも入力することを前提にしていない会計システムであるため、どちらかというと入力そのものを無くしてしまい、銀行から通帳のデータやクレジットカードのデータを自動で取り込んで、自動で仕訳をするというシステムのため、銀行取引が多い会社などはそもそも入力をしなくてもよいということになり、入力スピードを競う必要がなくなります。
したがって、どちらが「早い」かというと、銀行取引が多い会社はクラウド会計が早く、現金取引中心の手入力が多いところは弥生会計が早いです。

②会計事務所とのデータのやり取り

一般的に弥生会計の場合は、主にメールに会計データを添付してデータのやり取りを行います。
それに対し、クラウド会計はそもそもサーバにあるデータを見ますので、そもそもデータのやり取りというものがありません。
このデータのやり取りがあるということは、会社側で入力して、それからデータを会計事務所に送付して、会計事務所側で仕訳チェックしている間はどうしても入力業務がストップしてしまいます。
また、メールで添付するため間違って別のところに送付してしまう可能性もあります。
そして、会計事務所側と会社側にデータが2つできてしまい、両方でデータを更新してしまうと、どのデータが正しいデータなのかわからなくなってしまいます。
したがって、そもそもデータのやり取りが発生しないクラウド会計のほうが安心です。

③バックアップ

最近では少なくなりましたがハードディスクがクラッシュしてデータ消失してしまうことがよくありました。
インストール型の弥生会計の場合は、ハードディスク内にデータがあるので、PCが壊れるとデータが見れなくなるため手動でUSBや外付けのハードディスクなどにバックアップをとる必要があります。
これに対しクラウド会計は、サーバにデータが保存されているため、サーバ側で何重にもバックアップをとっているため、データ消失のリスクは100%とは言えませんがほとんどありません。

④セキュリティー

これに関しては、弥生会計に軍配が上がりそうに思いますが、実は情報漏洩の80%は内部原因といわれています。実際多発する情報漏洩の多くは、ハッキングなどの外部要因ではなく、内部の人間による流出が多くを占めています。例えば故意ではなくとも、メールの誤送信や、USBの紛失なども多いようです。
クラウド会計の場合は、セキュリティーが「命」と言っても過言ではありませんので、大手都銀レベルのセキュリティー対策をしているそうです。
そのように考えると、主にメールでやり取りをしている弥生会計の方が情報漏洩リスクが高いかもしれません。

⑤利用料金

弥生会計スタンダード 3万円程度 プロフェッショナル 6万程度
弥生会計の保守契約 スタンダード約3万円 プロフェッショナル約4万円
プロフェッショナルで保守も入れると年間約10万程度かかります。

クラウド会計は、MFクラウド会計は、個人事業で800円/月の8,800円/年、保守サポートがついて17,200円/年
法人で1,980円/月の21,780円/年、電話サポートがついて32,780円/年

これは圧倒的にMFクラウド会計のほうが安いですね。
が、弥生会計のスタンダードを買って保守も入らずバージョンアップせずに何年も使い続ければ弥生会計の方が安くつきます。ただ、会計基準や税法が改正されても変更がないのでおすすめはできませんが。。。

⑥他のシステムとの連携

弥生会計は、弥生給与や弥生販売と連携ができます。
これに対し、クラウド会計は、他社のクラウドシステムと連携ができます。

たとえば、Airレジなどのクラウドレジと連携すると、飲食店などの売上データが自動的に取り込めます。
クラウドレジ以外にも、楽天やアマゾンなどとも連携するため莫大な量の取引データを取り込むことができます。
当然、クラウド給与やクラウド請求システムにも連携しています。

⑦バージョン管理

弥生会計は、半年や1年単位でバージョンアップがされてDVDが送られてきます。
そして、われわれ会計事務所では、お客さんがどのバージョンを使っていても対応できるようにすべての年度のバージョンがあります。10数年使っているとバージョン管理が本当に大変です。

クラウド会計は、約2週間に1回はバージョンアップされます。
クラウドのため当たり前ですがバージョンは常に最新であり、インストールなどの作業もいりません。

⑧機能

これに関しては、当初は圧倒的に弥生会計が勝っていましたが、最近では機能に関してはどちらもほとんど変わりません。
ただ、今後は⑥にあるように、他のクラウドシステムと連携ができる分、クラウド会計のほうが発展性は高いと思います。

以上のことから、インストール型の会計ソフトよりクラウド会計の方が①の操作性を除いては勝っているように思います。
今後、会計システムの導入・変更を検討される場合は、クラウド会計をお勧めします

次回は、クラウド会計の中でもMFクラウド会計とfreeeの違いについて書いてみたいと思います。

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